<福井しらべ>
命のビザを発行した杉原千畝とは?
命のビザを発行した杉原千畝を知っていますか?
1900(明治33)年1月1日
岐阜県加茂郡八百津町の生まれ。
杉原千畝が、
リトアニア共和国首都カウナスにある、
日本領事館領事代理時代の出来事。
1940年(昭和15年)
ユダヤ人難民たちはナチスの魔手から逃れるため、
日本領事館に通過ビザを求め押し寄せた。
数人分位のビザなら自分の裁量で発給可能だが、
何百・何千枚となると外務省の許可が必要なため、何度か外務省へ実情を打電。
しかし、
「ビザ発給はならぬ」という回答。
悩み苦しんだが
杉原千畝は、外務省に背いてビザを発給することを決断。
そのビザこそが
「命のビザ」と呼ばれるもの。

その難民たちは、
命のビザで敦賀に上陸した。
(ユダヤ人難民やポーランド孤児たちが上陸)
命のビザの記録や資料として残っているのが、
「人道の港 敦賀ムゼウム」です。
敦賀ムゼウムでは、
当時のエピソードが紹介されています。
「人道の港 敦賀ムゼウム」は、
金ヶ崎緑地休憩所にもなっています。

住所:福井県敦賀市金ケ崎町44−1
開館時間:午前9時から午後5時まで
年中無休(年末年始 12月29日から1月3日は休館)
金額:展示協力金 100円
<交通アクセス>
北陸自動車道・敦賀ICより 車で約10分
JR敦賀駅より 「ぐるっと敦賀周遊バス」で約8分 「金ヶ崎緑地下車」
JR敦賀駅より 車で約8分
赤レンガ倉庫から徒歩約5分

金ヶ崎宮からみるとこのような感じです。
エンジ色の三角屋根が目印です。

建物は、旧大和田別荘洋館をモデルにしています。
人道の港 敦賀ムゼウムとは?
敦賀ムゼウムは、
2008年3月29日に開館。
“命のビザ(複製)”も展示しています。
ムゼウムは、2階建ての建物で、
1階と2階に展示されています。
館内には、
このようなコーナーがあります。
- 大陸の玄関口・敦賀港
- 欧亜国際列車
- ポーランド孤児
- ユダヤ難民
- 杉原千畝コーナー
- 交流コーナー
当時の物や文書、
来客者のメッセージなども数多くあり、
杉原千畝という人物について理解が深まる施設になっています。
また、
杉原千畝は映画にもなっています。
映画「杉原千畝 スギハラチウネ」は、
2015年12月5日に劇場公開日されています。
出演: 唐沢寿明, 小雪
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このような映画を見てみるのも、面白いかも知れません。
<まとめ>
敦賀は、欧亜国際列車の発着駅。
大陸への玄関口として栄えた敦賀港もある場所。
戦前、ヨーロッパに行くには、
敦賀からロシアに渡り、ロシア鉄道を経て、
ヨーロッパへ向かっていた。
そんな
世界への玄関口だった敦賀。
旧敦賀港駅舎もあわせて見ると、
欧亜国際列車、ヨーロッパとのつながりが分かりやすいです。
人道の港 敦賀ムゼウムには、
ユダヤ人難民やポーランド孤児との
敦賀市民との交流の記録も残っています。
想像以上に、
日本と世界をつないでいた、
敦賀の歴史の深さを感じれる場所でした。
「命のビザ」で救われたユダヤ人は、
『6000人』と言われているが、2500~4000人の可能性が高いことが
研究者の調査で分かったようです。
<敦賀ムゼウム近くの観光名所>
釣り好きにはこちらもあります。
いかがでしたか?
今回は「敦賀にある人道の港 敦賀ムゼウム」をしらべてみました。
機会がありましたら、敦賀の歴史に触れてみてください。
小さな三角の屋根の建物です。