「福井県年縞博物館を知ってますか?」
年縞博物館は、2018年9月15日にオープンした福井県の年縞に関する博物館です。
- 年縞博物館には何があるの?
- 博物館のおすすめのポイントは?
- 福井県年縞博物館の感想はどうだった?
今回は、若狭町にある福井県年縞博物館c(ねんこうはくぶつかん)を調べてみました。
福井県年縞博物館
福井県年縞博物館は、湖の底などに積もり積もった泥(年縞)を題材にした博物館。
年縞博物館では、三方五湖の水月湖の年縞を展示しています。
「年縞ってただの泥じゃないか?」と思うかもしれませんが、この泥は、とんでもない歴史を刻んでいるのです。
その歴史は、な、なんと7万年分です。
「7万年前っていったい、いつの時代だ?」
「どうして、泥からそんなことが分かるのか?」
たくさんの謎が出てきますが、年縞博物館に行けばその謎がすべて解けます。
三方五湖の年縞は、世界のものさしと呼ばれ、世界の基準になる貴重なもの。
そのものさしが、水月湖の底深くに存在していました。
しかも、世界のものさしの現物が、福井県年縞博物館に展示され、実際に見ることが出来ます。
福井県年縞博物館は何があるの?
福井県年縞博物館は、縄文ロマンパーク内にあり、若狭三方縄文博物館と併設されています。
建物自体は三方湖とはす川に面しており、その美しい自然環境を背景に訪れる人々を迎えています。
若狭三方縄文博物館は、楕円形の丸い建物ですが、年縞博物館は横長の長方形の建物。
(年縞博物館の設計者は内藤廣)
外観からは不思議に感じる長~い建物ですが、そのデザインには理由があります。
この建物の長さは、中に展示されているものに関連しています。
館内には、なんと7万年にわたる年縞(地層の年輪)が展示されており、そのためにこのような長い建物になっています。
建物の2階に上がると、壁には7万年分の年輪がビシーッと並べられています。
実際、年輪の長さはなんと45mにも及ぶので、このような横長の建物が必要だったのです。
ちなみに、展示自体は縦に掘り下げて行われていますが、これを縦に並べると非常に大変なことになるでしょうね。
おすすめの年縞展示
年輪の展示は、美しいステンドグラスのようになっており、見る人を魅了します。
年輪の展示エリアの最後には、「年輪の窓」という撮影スポットがありました。
年輪の窓の丸い部分から撮影すると、年縞の大部分を映せます。
年縞を撮影すると、年縞が横一直線に並んだベストショットが撮れます。
年縞の壁の向かい側には、歴史のものさしとして、時代や環境を解説しています。
これにより、年輪の流れる時代背景がわかりやすく示されています。
cafe縞
年縞博物館の2階の端には、おしゃれなカフェがあります。
赤いチェアのある所が「cafe縞(カフェしま)」
湖や川が見れて、ロケーションもよく、年縞にちなんだメニューを味わうことができるのも魅力の一つです。
カフェ縞では、美味しいコーヒーをはじめ、軽食やスイーツなども提供されています。
心地よい空間でほっと一息つきながら、縄文時代の歴史や自然環境について考えるのも楽しいかもしれません。
cafe縞の詳細はこちらの記事↓
館内の展示物
館内展示では、世界各地の年輪や年輪の形成メカニズム、さらには年輪をどのようにして調査するのかについて学ぶことができます。
年縞を採取する際の具体的な道具類も展示されており、「年縞を取得するプロセスはどのようなものなのか?」という疑問にも答えることができます。
映像による紹介も多いので、年縞をどうやって掘ったのかが分かりやすいです。
また、展示では「ものさし」をテーマにしており、計測や評価の重要性についても掘り下げています。
年縞博物館ではデジタル機器を積極的に活用しており、子供たちも興味を持ちやすい環境が整えられています。
さらに、特定の展示ではQRコードを読み取ることで詳しい説明を得ることができます。
館内に入ってすぐのシアターでは、5分ほどの年縞の映像を見れます。
この映像はとても分かりやすく、水月湖の歴史が学べます。
福井県年縞博物館では、水月湖の年縞を見れるだけでなく、年縞によって地球の歴史が学べます。
「いつの時代にマンモスがいたのか?」
「地震がいつ起きたのか?」
このようなことも年縞から分かります。
年縞博物館の一番の魅力は、世界の物差しの年縞が見れることです。
展示されている年縞は、アートっぽい感じもあります。
世界のものさしといわれる、水月湖の年縞を実際に見てはいかがでしょうか?
福井県年縞博物館を訪れた感想
オープンしてから1ヶ月ほど過ぎた頃に、私は若狭町にある福井県年縞博物館を訪れた。
湖のほとりに建つこの博物館は、自然の風景に溶け込み、静寂に包まれている。
博物館内は、水月湖の底から掘り出された7万年もの長きにわたる年縞のサンプルで満たされていた。
年縞の層が刻む年代は、言葉を超えた古の歴史の語り手。
年縞が、なぜ世界の歴史を解き明かす鍵なのか、その答えを求め、私は展示に見入った。
展示されている年縞は、一つ一つの背後にある物語を紡ぎ出している。
一つの泥層からは、大気の変化、また別の層からは、遥か古の時代に起こった気候の変動が読み取れた。
縄文時代の人々がこの地を歩いた痕跡さえ、この泥の中に封じ込められているのではないかと思わせるほどだ。
特に印象に残ったのは、館内の「年輪の窓」からの眺めだった。
その窓から見える年縞は、遥か昔から現代に至るまでの時間を一望に見渡せる。
展示を見て、私は自分が時間の流れの一部であることを痛感し、その小ささと同時に、命のつながりを感じた。
博物館訪問を終えたとき、地球の歴史を見たような感覚に包まれました。
7万年という時の流れを通じて、地球に生きるすべての生命とともに、私たち自身の歴史もまた、刻まれている。
そんなことを思いながらカフェでじっくりとコーヒーを味わった。
まとめ
今回は、三方の若狭町にある、「福井県年縞博物館」を調べてみました。
福井県年縞博物館は2018年10月に、皇太子さま、秋篠宮さま、紀子さまが訪問しています。
この博物館はオープンしてからわずか1か月で1万人を超える多くの人々が訪れ、高い人気を持つ観光スポットです。
世界のものさしと呼ばれ、海外から見に来る方や研究者も多いかもれません。
年縞博物館の中でも、年縞7万年のギャラリーは、とても印象に残りました。
水月湖の知識は全くなかったのですが、博物館の展示を見て、そのすごさを知り、三方五湖の水月湖に、パーフェクトな年縞が存在していたことに驚きました。
展示を見て、このような年縞が残っているのは、本当にキセキのようなことなんだと感じました。
時期によっては、特別企画展なども行われるので、また足を運んでみたいと思いました。
年縞博物館からは水月湖は見ることができませんが、レインボーラインからは美しい景色が広がる五つの湖を見ることができます。
三方五湖を一望するなら、レインボーラインがおすすめです。
世界のものさしの水月湖を機会がありましたら見てみてください。
年縞博物館など、福井の施設が無料で見れる日もあります。
⇒ 無料で楽しめる日
福井県年縞博物館のアクセス
福井県年縞博物館
住所:福井県三方上中郡若狭町鳥浜122−12−1
縄文ロマンパーク内
開館時間 9:00~17:00
休館日:火曜日・年末年始(12/29~1/2)
メンテナンスなどで臨時休館があるので注意してください。
料金
・大人:500円
・小学生・中学生・高校生:200円
若狭三方縄文博物館との共通観覧券
・一般:700円
・小学生・中学生・高校生:280円
若狭三方縄文博物館は通常500円ですので、共通券の方が300円安いです。
バスでJR敦賀駅から約30分(コミュニティーバス)
三方五湖スマートICから車で約5分。
電車はJR三方駅が最寄りですが、歩きで行くには距離があります。
三方駅のレンタサイクルで約10分。
駐車場あり(無料)
最寄駅の三方駅の記事はこちら↓
レインボーラインに関してはこちら↓
福井しらべ編集長
WEBライター兼クリエイター
福井生まれ。福井育ち。福井の情報や面白いスポット、美味しいお店など、実際の体験をもとに、わかりやすく提供することを心がけています。
趣味は英会話とカフェ巡り。福井のスポットを巡るのも好きです。福井の魅力を発見し、皆さんと共有できればと思っています。
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