板取の宿を知っていますか?
「板取の宿・・・あぁ、なんか聞いたことあるかも?」
「どっかで看板を見かけたような気がする?」と思う方も多いかも知れません。
でも、板取の宿に行ったことのある方は少ないのではないでしょうか?
「板取の宿ってどんな所だろう?」
今庄にある「板取の宿」を調べてみました。
板取の宿はどんな所?
板取の宿がある場所は、昔、北国街道の入口の関所がありました。
今もこの周辺には、藁葺の民家があり、歴史を感じれる珍しい場所。
板取の宿には、茅葺で妻入り、甲造りの民家が数軒あります。(おそらく4軒)
ふくいの伝統的民家に認定されている民家があります。
板取の宿には、昔のまま保存された民家が数軒あります。
今は過疎化が進み住人はわずかです。
今回は、誰にも会いませんでした。静かで情緒があるエリアです。
古い民家には、「ふくいの伝統的民家」のプレートがついています。
こちらのプレートがある家は、福井県伝統的民家認定制度で認定された伝統的民家です。
関所跡
下から民家を越えて登っていくと、関所跡にたどり着きます。
越前への出入国を取り締まるこの重要な関所の跡です。
関所は、北ノ庄藩(後に福井藩と改称)の初代藩主結城秀康の頃にここに設けられました。
木ノ芽峠を越え北陸・福井に入る「近江西路」と栃ノ木峠を越える「北国街道」の2ルートは、板取の手前で合流し、今庄宿へ入ります。
今でも板取関所跡(板取番所)が作られて残っています。
門はありませんが、両脇に柱があります。
関所の上は、今庄365スキー場へ続く道につながります。
この地域は、冬場は雪が多くて、降雪量も多いです。
冬場は大変な地域です。
板取の宿は、江戸時代には関所が置かれ、越の国と近江の国を分けてた重要な場所。
そんな時代背景が、今も残る板取の宿です。
ひっそり残る古民家。趣のある集落を散策してみてはいかがでしょうか。
板取の宿のアクセス方法
板取の宿は、敦賀方面に向かう道(国道365号線)沿いにあります。
国道365号線を敦賀方面に走っていると、「板取の宿」と書かれた看板が道路脇にあり、看板の矢印の方向に駐車場があります。
車が4、5台止めれる駐車場とトイレがありました。
駐車場の反対側には、山の方へ登る道があります。
板取の宿へと続くのは、写真のような石畳の道です。
この道を進んでいくと、板取の宿があります。
<注意点>
365号線は、一部区間カーブが続きますので、対向車に注意してスピードを落として走行してください。
冬期間は積雪・凍結がある地域です。運転に注意してください。
板取の宿へ訪れた感想
初夏に福井県今庄町の板取の宿へと足を運んだ。
周囲を深い緑が囲み、時間が止まったような静けさが漂う場所は、かつて北国街道の関所があった場所。
藁葺の屋根を持つ民家が点在し、そのひとつひとつからは、遠い過去への誘いが聞こえてくるようだった。
訪れた日は、誰もいなくて、周囲には自然の音しか聞こえなかった。
歩みを進めると「ふくいの伝統的民家」に認定された数軒の家が、その歴史の重みを静かに背負っていた。
門のない関所跡に立ち、江戸時代にこの地を訪れた旅人たちの足音を想像した。
彼らも同じ道を通り、同じ空を見上げながら、旅の安全と成功を祈っていたのだろう。
足元に広がる道は、かつての生活や文化、歴史の断片を静かに語りかけていた。
板取の宿では、古き良き時代の名残があり、この場所独特の雰囲気に包まれていた。
まとめ
今回は今庄にある、板取の宿を調べてみました。
時代の流れで、明治19年に敦賀~武生間に海岸道路が開通。
明治29年には、北陸線敦賀~福井の開通もあり過疎化が進みました。
時代は変わりましたが、この地には、今も昔のまま民家が保存されています。
板取の宿は、北国街道の玄関口として、大きな役割を果たしていました。
北国街道は往来が多く、この道の先にある今庄は、北陸への玄関口にある宿場として発展したエリア。
板取の宿は、山の中にひっそりとした伝統的民家があり、タイムスリップした気分になれる場所でした。
今庄宿の古町の町並と合わせて見学してみるのも面白いです。
板取の宿の場所
板取の宿
住所:福井県南条郡南越前町板取16−12
北陸自動車道 今庄ICから車で20分
駐車場あり
今庄宿に関してはこちら↓
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福井しらべ編集長
WEBライター兼クリエイター
福井生まれ。福井育ち。福井の情報や面白いスポット、美味しいお店など、実際の体験をもとに、わかりやすく提供することを心がけています。
趣味は英会話とカフェ巡り。福井のスポットを巡るのも好きです。福井の魅力を発見し、皆さんと共有できればと思っています。
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