全国唯一の製紙の祖神をお祀りしている神社を知っていますか?
福井県越前市は、越前和紙の特産地として有名な場所。
その福井県には、全国唯一の製紙の祖神をお祀りしている神社があります。
大滝神社(大瀧神社)・岡太神社
越前市の今立にある有名な「岡太神社 大滝神社」

1500年程前、この里に紙漉きの技を伝えた川上御前を、全国で唯一の紙祖神として祀っているのが岡太神社です。
※岡太(おかもと)と呼びます。
川上御前
岡太川の上流に一人の美しい女性があわられた。
「この村里は田畑が少なく暮らしにくい所。水が清らかな谷、山に恵まれている。
紙すきを生業とすれば、生活も楽になるでしょう」と、紙のすき方を教えてくれたといわれるのが川上御前。
岡太神社は雄略天皇の御代(457~79年)に創建。
岡太神社 大滝神社は、権現山の頂には、大滝神社と紙祖神 岡太神社の両本殿が立ち並んでいます。
下宮は両方の神社の里宮になっているため、「岡太神社 大滝神社」となっています。
下宮(里宮)の本殿・拝殿は両神社が共有。

鳥居には、「岡太神社 大滝神社」と書かれています。
※歴史の上では、岡太神社の方が古いです。
岡太神社 大滝神社の見どころは?
岡太神社 大滝神社には、3つの見どころがあります。
- 歴史のある建物・神社の歴史
- 国の重要文化財、県の無形民俗文化財
- 細かい細工の木彫り
神社は、歴史のある建物で、圧倒される雰囲気があります。

現在の下宮の本殿、拝殿は、1843年に江戸時代の社殿建築の粋をあつめて再建。
こちらの建造物は、国の重要文化財の指定を受けた建築です。



本殿および拝殿は、本殿と拝殿の屋根が接続し、神社本殿としては最も複雑な屋根形態を持つ建物。

このような形をした屋根を初めて見ました。

本殿は正面1間、側面3間、向拝付流造形式。
正面に千鳥破風。さらに唐破風がついています。

建物を少し離れた場所で見ると、建物全体がひとつの彫刻のようになっています。
岡太神社 大滝神社のある今立地区では、今も和紙づくりが行われています。
現在のお札にも越前和紙の技法「黒すかし」が使われています。
和紙の里の歴史は1500年です。
岡太神社は、紙の神が祭られている珍しい神社。上宮は静かで静寂の世界を感じれるパワースポットです。
岡太神社 大滝神社のイベント
大瀧神社・岡太神社の祭礼は、数千年の古いしきたりを今も受け継いでいます。

33年ごとの弐年大祭
50年に一度の御神忌
毎年行われる春祭りは、「神と紙の祭り」として県の無形民俗文化財に指定されてます。

約1500年前に紙漉きの技術を伝えたとされている、紙祖神・川上御前を祀る岡太神社・大瀧神社の春例祭。

会場:和紙の里通り、パピルス館前駐車場
AM9:00~PM4:00
2018年は毎年登場する「渡り神輿」に加え、50年に1度の御神忌と33年に1度の式年大祭だけの「大神輿」と合わせて2基が地域を練り歩きました。
千参百年大祭は、4日間にわたる大祭です。
<2020年大瀧神社・岡太神社の春祭り>
期間:令和2年5月3日~5日

大瀧神社・岡太神社へのアクセス>
地図
大瀧神社・岡太神社 | |
住所 | 福井県越前市大滝町23-10 |
車:北陸自動車道武生ICから車で約10分
駐車場あり

※神社までの道は、登り坂で狭いので注意してください。
バス:JR武生駅からバスで約25分+徒歩で約10分
福鉄バス南越線「和紙の里」下車後、徒歩になります。
越前市の観光はこちら
ぜひ機会がありましたら、
「大滝神社(大瀧神社)・岡太神社」へ訪れてみてください
職人の細かい細工の木彫りは見所です。