花筐公園の「薄墨桜(うすずみざくら)」を知っていますか?
越前市の山あいにある花筐公園。
春になると桜が一気に咲き、地元では定番の花見スポットとして知られています。
でも、この公園の本番は少し上です。
山の斜面に、ぽつんと立つ一本桜。
それが福井県指定の天然記念物「薄墨桜」です。
- 薄墨桜ってどこにあるの?
- 登るのは大変?
- 見頃はいつ?
- 実際に行く価値ある?
今回は、花筐公園から薄墨桜まで歩いて登った体験をもとにまとめます。
花筐公園の薄墨桜とは?

花筐公園(かきょうこうえん)は、越前市粟田部町にある桜の名所です。
春には約1000本の桜が咲き、4月上旬〜中旬にかけて公園全体が花で埋まります。
そして公園のさらに上、南三里山(みなみさんりやま)の斜面にあるのが薄墨桜。
福井県指定の天然記念物で、山の中に残る「特別な一本桜」です。
観光地というより、知っている人だけが登って見に行く桜という空気があります。
薄墨桜までの距離と所要時間は?

薄墨桜へ行くには、花筐公園から登山道を登ります。
目安はこんな感じです。
- 距離:約900m〜1km
- 時間:片道15〜25分ほど
- 道:山道(けっこう登ります)
数字だけ見ると短いですが、体感は「軽い登山」です。
スニーカー推奨。
桜の時期でも足元は普通に土です。
薄墨桜の見頃はいつ?
薄墨桜の開花は、基本的に花筐公園の桜と同じ時期です。
例年の目安は
- 3月下旬〜4月上旬:咲き始め
- 4月上旬〜中旬:見頃
ただし近年は暖冬で早まる年もあります。
山の斜面にうっすらピンクが見えたら、ほぼ当たりです。
登る前に遠くから確認するのが一番効率的です。
2024年は4月1日頃から開花が始まり、遠くから見ても色づいていました。
2019年は4月2日に開花。2022年は4月7日で見頃。2023年は3月22日に開花。
実際に登ってみた感想

薄墨桜の登り口は、花筐公園の琴弾山展望台にある登山道です。
(展望台の前は、車を止めれるスぺースが3台ほどあります)
看板に書かれているように、孫桜と薄墨桜があります。
案内板には「薄墨桜まで900m」とあります。
正直、最初はこう思いました。
「900mならすぐだろう」
…ところが、登り始めると普通に山道です。

山道を10分ほど登っていくと、孫桜を発見!
途中にある「孫桜」

樹齢420年の桜(ひがん桜)です!
案内板には、朝倉義景が織田信長の越前侵攻に備えて粟田部城を築城し、記念として薄墨桜の新芽を植樹したと書かれています。
ここで一度、気持ちが救われます。
「お、ちゃんと進んでる」
途中の孫桜までは、登り出して約8分ぐらいかかっています。
孫桜を越えて少し進むと、薄墨桜の看板が見えてきました。
“あと10分”看板で心が折れかける

孫桜を越えると看板が出てきます。
薄墨桜まであと10分
この瞬間が一番きついです。
「え、まだ…?」
道も少し険しくなります。
でも、ここまで来たら引き返すのも悔しい。

「せっかくここまで登って来たのだから、薄墨桜まで行こう!」
目の前の道をただひたすら進んでいくと、突然、目の前が開けました。
突然ひらけて、薄墨桜が現れる

急に視界が開け、展望台のような場所が出てきます。
斜面の右側に大きな桜の木が薄墨桜です。
山の中に一本だけ咲いている感じが、かなり特別でした。
薄墨桜

山の斜面にある木が福井県の天然記念物の「薄墨桜」です。
<薄墨桜>
- 樹種:エドヒガン
- 根回り:5.3メートル
- 根通り:4.0メートル
- 樹高:9.0メートル
福井県指定天然記念物

案内板には、継体天皇が即位のために京へ上がる時に形見として残した桜と書かれています。
薄墨桜は、1503年に現在の頂上近くに移植されたそうです。
数年前に大きな枝が折れてしまいました。

木の中央の黒い部分が枝があった所です。上に大きく伸びた木でした、
桜が咲くと山の中にピンクのきれいな花が咲きます。

薄墨桜は遠くから見ても、山の中にピンクの桜の木が見えますので、望遠鏡でチェックしてから行ってみるのもいいかもしれません。
春のサクラの時期に、薄墨桜へ登ってみてはいかがでしょうか?
トレッキング感覚で足を運んでみるのも楽しいですが、けっこうな山道なので長靴などの方が良さそうです。
薄墨桜の先も山道は続き、山の上には行司ヶ岳城址、三里山展望台があります。
行司ヶ岳城址に関してはこちらの記事↓

三里山の方へ向かうと絶景展望台があります。

注意点|行く前にこれだけは
薄墨桜は“山の上の一本桜”です。
行くなら以下は必須です。
- スニーカー(滑りやすい靴はNG)
- 雨上がりは泥に注意
- 時間に余裕を持つ(往復で1時間弱)
- 双眼鏡で色づきを確認してから登ると安心
- クマ対策も忘れずに(熊鈴など)
桜だけ見たい人には少し大変。でも登った人だけが見れる景色があります。
薄墨桜はこんな人におすすめ
- 花筐公園の桜だけでは物足りない
- 一本桜が好き
- 少し歩いてでも“特別感”がほしい
- 観光地より地元の静かな桜が見たい
逆に「楽に桜だけ見たい」人には向きません。
まとめ
今回は、越前市の「薄墨桜」をしらべしました。
花筐公園の薄墨桜は、山を20分ほど登った先にある天然記念物の一本桜です。
例年の見頃は4月上旬。
軽いハイキングになりますが、山の中に咲く一本桜の存在感はやっぱり特別でした。
花筐公園で桜を見たあと、もう少しだけ奥へ行きたい人におすすめです。薄墨桜を見に行くには、花筐公園から20分ほど山を登る必要があります。

遠くから山の中にある桜が見えますので、双眼鏡などで確認してから登るのもいいです。
機会がありましましたら、山の中の薄墨桜に足を運んでみてください。
花筐公園のアクセス
花筐公園の場所は、福井県越前市粟田部町(あわたべちょう)
| 花筐公園 | |
| 住所 | 福井県越前市粟田部町17-20 |
<花筐公園のアクセス>
【電車】JR武生駅から和紙の里行き福鉄バスで花筐公園口下車徒歩5分
【車】北陸道武生ICから約15分 北陸道鯖江ICから約20分
駐車場あり(無料 約50台)
※花筐公園は佐山姫公園と隣接しています。


福井の桜はこちらの記事↓




