「天空の城」と言われる越前大野城を知っていますか?
天空に浮かぶ幻想的な越前大野城。
- どうすれば、神秘的な城を目にすることができるの?
- 見るための鍵となる撮影場所はどこなの?
- 天空の城を見られる確率の高い時期はいつなの?
「どうすれば天空の城を目にすることができるのか?」しらべてみました。天空の城への扉を開きましょう!
なぜ「天空の城」と呼ばれるのか
大野市は四方を山に囲まれた盆地の街。
秋から春にかけての冷え込んだ朝、この盆地に濃い霧が発生し、やがて雲海となって街全体を包み込みます。
すると、標高249mの亀山に建つ越前大野城だけが雲の上に浮かんで見える。
まさに天空に浮かぶ城のような幻想的な光景が現れるのです。
この現象は気象条件が完璧に揃った時のみ発生し、年間でわずか10数回程度。
そのレアさから「奇跡の絶景」とも呼ばれています。

天空の城(越前大野城)は、条件がそろった日だけ姿を見せてくれます。
幻想的なお城のような光景は、見る者を魅了します。
いつ、どこで見られるの?
天空の城を狙う撮影者にとって最も気になるのがタイミング。
私も最初は「いつ行けばいいの?」と悩みましたが、データを調べて実際に通ううちに、ある程度のパターンが見えてきました。
ベストシーズンは晩秋から春先
天空の城が最も出現しやすいのは10月から4月にかけて。
特に11月は気温と湿度の条件が揃いやすく、遭遇確率が高まります。
ただし、この期間中いつでも見られるわけではありません。
2023年の冬に雲海に浮かぶ越前大野城が見えた日
11月21日、11月26日、12月4日、12月8日、12月29日
狙い目の気象条件
雲海発生に必要な条件をまとめると以下のようになります。
- 前日に雨が降り、湿度が高い
- 夜間の冷え込みが強い(放射冷却)
- 風が弱い
- 翌朝は晴天
これらが全て揃うのは本当に稀。
だからこそ、見ることができた時の感動は格別です。
観察のベストタイム
雲海は明け方から午前9時頃にかけて観察できます。
日の出前後の時間帯が最も美しく、朝日に照らされた雲海と城のシルエットが織りなす光景は息を呑む美しさです。
撮影スポットへの道のり

戌山(犬山)展望台を目指す
天空の城を撮影するには、越前大野城から西へ約1km離れた戌山(標高324m)の展望台へ向かう必要があります。
ここは戦国時代に戌山城があった場所で、現在は整備された撮影スポットとなっています。
アクセスと駐車場

国道158号沿いにあるホームセンター「パルス」の駐車場が利用できます。
ショッピングセンターVIO(ヴィオ)やオザキスポーツの駐車場も利用可能ですが、 「パルス」が登山口に近いです。
この店舗は撮影者のために24時間駐車場を開放してくださっており、地域の温かいサポートを感じます。
早朝利用時は、営業時間前なので一般客の邪魔にならないよう奥側に駐車しましょう。
登山道「天空への小径」

駐車場からは「鍬掛コース」と呼ばれる登山道を歩きます。
地元の方々が「天空への小径」と名付けたこの道は、よく整備されており、案内標識も充実。
登り約20分、下り約15分の道のりです。

天空の城を見るのは、ハードルが高めです。
寒い時期に山に登る必要がありますので、十分注意してください。
天空の城の撮影スポットの行き方

天空の城の撮影スポットまでは、山を登り歩いていく必要があります。
天空の城が見れる犬山への登り方は、3パターンありますが、簡単に登れるコースは「鍬掛(くわかけ)コース」でここから登るのが一般的です。
鍬掛(くわかけ)コースの登り方

鍬掛コースは、国道158号線のトンネル付近から登るコースです。
鍬掛コースの登山口の近くには駐車場がありません。
「駐停車はご遠慮ください」と書かれた案内板もあり、駐車は禁止です。

車を止められる場所は、近くのホームセンター(パルスさん)やショッピングセンターVIO(ヴィオ)などに止めてもいいようです。
一般のお客さんの邪魔にならない所に止めましょう。
天空の城の撮影スポットまでは、歩いて約20分以上かかります。
犬山の撮影ポイントまでの登山動画もありますので、犬山へ登れそうかどうか?判断の参考にしてください。
登山道の最後は、少し急になっていますので注意してください。
特に、荷物が多いとしんどいかも知れません。
また、動画の撮影時は夏でしたが、天空の城を撮影するのは寒い時期で、降雪もある時期になりますので、十分注意してください。
撮影ポイントはベンチがあり、視界が開けているので、ベストシーズンになると多くの人が集まります。

上の画像は、撮影ポイントからの越前大野城の眺めを表しています。
(山の上にあるのが越前大野城です)
普段は、山の上にある越前大野城が、天空に浮かぶような姿はまさに圧巻です。

撮影ポイントへは、20分ほどで行くことができますが、犬山へ登る際は十分注意してください。

天空の城を見るために、毎日登っている方もいるようです。
天空の城を見るチャンスは、発生率が高くなる10月、11月、12月です。
撮影のコツと注意点
天空の城の撮影には、技術的な準備と心構えの両方が重要です。
成功率を上げるためのポイントをまとめてみました。
機材について
城全体を画角に収めるなら70mm程度のレンズ(35mm換算)で十分。
天守をアップで狙うなら200mm程度があると便利です。
三脚は必須。朝の薄暗い時間帯での撮影には手ぶれ対策が欠かせません。
安全面での注意

11月は熊の活動期でもあります。
登山時は熊鈴などの音を発するものを携行し、単独行動は避けましょう。
また、雨上がりの登山道は滑りやすいため、トレッキングシューズなど滑りにくい靴での登山をおすすめします。
成功のための心構え
天空の城の撮影は「運」の要素が大きく関わります。
何度通っても見られないこともあれば、初回で奇跡的に遭遇することも。
結果に一喜一憂せず、早朝の山歩きや地元の方々との交流も含めて楽しむ気持ちが大切です。
大野市の方々は、この「天空の城」現象を大切に守り続けています。
撮影スポットの整備、駐車場の提供、登山道の案内標識設置など、多くの人の努力によってこの絶景を楽しむことができています。
訪れる際は感謝の気持ちを忘れず、マナーを守って撮影を楽しみましょう。
まとめ

今回は、「天空の城 越前大野城の撮影ポイント」を紹介しました。
雲海に包まれた越前大野城を見るには、気象条件が条件がそろう必要が有ります。

運がいい方は、初めて登って見れることもありますが、何回も足を運んでいる方もいます。
天空の城は、冷え込んだ朝に発生する確率が高く、10月頃から春頃までがみれるチャンス。
2023年の冬に雲海に浮かぶ越前大野城が見えた日
11月21日、11月26日、12月4日、12月8日、12月29日
「天空の城」を撮影したい方は、ぜひ挑戦してみてください。幸運を祈ります。
撮影の後は、400年の歴史を持つ七間朝市や古い町並みが残る城下町を散策するのもおすすめです。
越前大野城(入館料400円、冬季休館)の天守からは大野の街を一望でき、雲海を見下ろした時とは違った視点で街の美しさを感じられます。
越前大野城のアクセス
越前大野城
住所:福井県大野市城町3-109
入館料.:大人300円.中学生以下は無料
越前大野城へ行きたい方はこちらの記事を参考にしてください。

大野の観光スポットなどはこちら

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