冬の日本海で舞う「波の花」を知っていますか?
寒風吹きすさぶ冬の日本海。
越前海岸には、海から舞い上がる不思議な泡の光景があります。
その名も「波の花」。
一体、波の花とはどんなものなのでしょうか?
その正体や魅力を、詳しく調べてみました。
波の花って何?
冬の日本海沿岸で見られる神秘的な自然現象が「波の花」。
強風が吹き荒れる中、荒波が海岸に打ち付けられ、海水中の成分が泡立ちます。
その泡が風に乗って舞い上がり、雪のように白く美しい光景を作り出します。
冬になると現れる、まさに日本海の冬の風物詩です。
ふわりと舞い上がる白い泡は、一瞬の儚さと美しさを感じさせてくれます。
波の花の正体とは?
波の花を作り出す泡、その正体は海中に漂う植物性プランクトンの粘液です。
プランクトンの粘液が波にもまれて泡立ち、石鹸の泡のような状態に変化します。
フワフワとした白い泡が特徴的ですが、時間が経つと徐々に白から黄色に変色していくのも興味深いポイント。
自然が織りなすこの現象は、冬の日本海をより神秘的なものにしています。
波の花はいつ見れる?
波の花を見るにはいくつかの気象条件が必要です。
気温が約2度以下、約7メートル程度の風速、
また波がやや高く荒れていることが、波の花が生まれる条件として必要になります。
この日は、気温はマイナス1度
道路には、うっすら雪が積もり、風速は5メートルぐらいでした。
海は荒れて、風が海の方から吹いています。
風は少し弱めですが、この日は一部の場所で、道に舞う波の花を見ることができました。
道はこのように白くなります。
雪のように空を舞いますが、雪ではありません。
拡大するとこのような感じで、泡です。
波の花は、11月下旬ごろから2月頃まで見ることができます。
見れるのは、冬限定で気象条件が必要です。
波の花の見れる場所は?
波の花は、福井県の「越前海岸」で見られます。
越前海岸の中でも、越前岬付近の海岸沿いから鮎川あたりでよく見れます。
今回の撮影場所は、呼鳥門から三国方面へ向かった道沿いです。
冬場の水仙や越前ガニのシーズンには、見れることが多いので、機会があれば見てみてください。
動画はこちら
波の花の注意点
波の花が見られるのは、気温が低くて、風が強い日です。強風や高波に注意が必要です。
海の風は冷たいので、暖かい格好で行った方がいいです。
波の花は、塩を含んでいて、服についたりすると、変色することもあります。
車につくとダメージになることがありますので、帰ったら洗車をした方がいいです。
冬の道路は、積雪、凍結もありますので、運転には十分注意してください。
まとめ
今回は「波の花」をしらべてみました。
波の花は、見られる条件が限られているため、いつでも見れらるわけではありません。
見られる時は、人にとって悪条件が整った時です。
- 寒い日(気温が約2度以下)
- 風が強い日(7メートル程度の風速)
- 海が荒れている日
このような条件がそろった時のみ見れるのが、「波の花」です。
波の花を見た日は、このような条件が整い、風が吹いた時に道路にポタポタと降ってきました。
初めて見た時は、なんで道路に泡があるの?と思うぐらい道路の上の泡は不思議な感じです。
波の花を見るには、気象条件が必要ですが、機会がありましたら見てみてください。
<波の花>
非日常度
冬の風物詩 波の花はいつでも見れるわけではないので、
見れたらラッキーです。
越前海岸の地図
冬の越前海岸はカニが有名です。
機会があれば見に行ってみてはいかがでしょうか?
コメント