「県境の館」をご存知ですか?
福井県と石川県の県境を実際に目で確かめることができる、ちょっとユニークなスポットがあります。
その名も「県境の館」です。
今回は、あわら市の「県境の館」について詳しくご紹介します。
県境の館はどんな所?
「県境の館」は、福井県と石川県の県境を建物内で確認できる珍しい施設です。
2015年4月にオープンしたこの館は、木材を使用した茶色を基調としたデザインで、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
館は福井県あわら市の吉崎御坊の近くに位置し、建物自体が両県にまたがっているため、住所も2つ存在します。
- 福井県あわら市吉崎2丁目1004-2
- 石川県加賀市吉崎町へ1-1
この県境は、平安時代に越前国から分国された際に定められ、越前と加賀の国境となりました。
県境をはっきり見るのはなかなかないことですが、県境の館なら県境を目で見ることができます。
県境の館の入館は無料で、誰でも気軽に訪れることができます。
外観と県境の特徴
建物の入口は中央で2つに分かれており、館内には明確に県境が示されています。
その県境は建物の外まで続き、瓦を使って境目が表現され、面積的には福井県側が少し広めです。
右手には「鹿島の森」が見えます。
鹿島の森は、石川県側に位置する天然記念物で、北潟湖に浮かぶ陸続きの小島です。
館の外は親水広場になっており、穏やかな雰囲気の中で鹿島の森を眺めながらゆったりと過ごすことができます。
県境はこの鹿島の森を境に北潟湖を通っています。
県境の館の館内
館内では、吉崎御坊の歴史や蓮如上人に関する展示が充実しています。
蓮如上人が比叡山を追われた後、北陸での布教拠点として選んだのが吉崎でした。
パネルを使った年表などもあり、歴史に興味のある方には見応えのある内容となっています。
記念スタンプ
館内には、ユニークな記念スタンプがあります。
福井県と石川県で半分ずつデザインされており、位置を合わせて押すと一つのスタンプが完成します。
県境の館のスタンプは変わっていて、福井県と石川県で半分になっています。
位置をあわせて押すと合体したスタンプになります。
2つのスタンプ
- ブルーが福井県
- グリーンが石川県
スタンプが2つに分かれているので、上手く位置をあわせて押してください。キレイに押せるといいですね。
県境綱引きと石碑
入口には、綱引きの絵が描かれた石碑があります。
毎年10月には「鹿島の森伝説 越前・加賀県境綱引き」が行われ、勝った側の県に県境が移動するというユニークなイベントです。
綱引きで陣地取りが行われ、勝った方の側へ県境が移動します。
年に1回、福井県側と石川県側に分かれて綱引きが行われ、現在、福井県は負け越しており、石碑は中央ではなく、左側に動いています。
(福井の陣地がとられています・・・^^;)
次回は福井県の勝利に期待したいところです。
県境の館を訪れた感想
今回、吉崎御坊周辺で「県境の館」の看板を見つけ、興味を持って訪れてみました。
北潟湖沿いにあり、大きな通りから少し入った場所にあるため、道路沿いの看板を目印にするとわかりやすいです。
館内には管理人の方がいらっしゃり、開館時間内であれば吉崎や蓮如上人について詳しく説明していただけます。
建物の中に県境が通っているというのは非常に珍しく、新鮮な体験でした。
フロアも福井県と石川県で色分けされ、外ではそれぞれの県の瓦で県境が示されています。
「県境の館」は、珍しい光景を楽しめるスポットで、吉崎御坊を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。
<県境の館>
非日常度
県境の館へのアクセス
県境の館 | |
住所 | 福井県あわら市吉崎2丁目1004-2 |
開館時間 | 9時から17時まで |
休館日 | 火曜日 年末年始 |
入館料 | 無料 |
<交通アクセス>
車の場合:R芦原温泉駅よりタクシーにて15分
電車の場合:JR芦原温泉駅よりタクシーで15分
まとめ
今回は、あわら市にある「県境の館」へ行ってみました。
県境に建物があるのは珍しく、県境が通る施設を初めてみました。
普段は、県境をマジマジと確認する機会はないので、新鮮で面白い体験です。
入場も無料で、気軽に立ち寄れるスポットが「県境の館」
機会がありましたら、県境を目で確認してみてくださいね^^
周辺の観光名所はこちらを参考にしてください
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機会がありましましたら、あわら市にある「県境の館」へ足を運んでみてください。
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